いいことアルカも食と健康

2020年1月 1日

おせち料理の楽しみ方

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今年もいよいよ残りわずかとなりました。寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。新年を迎える準備でお忙しくされている方も多いと思います。お正月といえば、里帰りやお年玉など楽しいことが盛りだくさんですが、その中でも彩りよくお重に詰められたおせち料理も楽しみの1つではないでしょうか。今回はそんなおせち料理についてお話したいと思います。

1. おせち料理とは

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おせち料理の「おせち」とは、「御節」と書きます。節の日に神にお供えする料理=「御節供」の略称で、他の節供(節句)、節日にもお供えする料理のことを意味しました。節供は、桃の節供(33日)、端午の節供(55日)、七夕(77日)など年に何度か巡ってきますが、季節の節目となる節供を健やかに過ごすための料理を「おせち」と呼ぶようになったといいます。昔は「数え年」で年齢を数えていたので、正月を迎えると誰もが「一歳」、歳を重ねました。そして、無病息災で過ごせるようにと祈ったのが、正月の「御節供の料理」の始まりだといいます。

おせち料理といえばドンと見栄えがする重箱が思い浮かびますよね。子供の頃は重箱を見るだけでわくわくして、開けるのが楽しみだったのを覚えています。おせち料理は重箱に詰めるのがならわしであったため、「お重」とも呼ばれます。

お重という言葉には、二つ以上の重箱が用いられるという意味がこめられ、重箱を重ねるほど豊かであるという意味合いもありました。最近では三段重が一般的ですが、正式には四段重が基本です。お重は上から、 「一の重」、「二の重」、「三の重」「与の重」と呼びます。三段重であれば一の重は「祝い肴、口取り」二の重は「焼き物(海の幸)・酢の物」三の重は「煮物(山の幸)」が詰められます。四段重になると一の重は「祝い肴」二の重は「酢の物・口取り」三の重は「焼き物(海の幸)」与の重は「煮物(山の幸)」が詰められます。

2. 食材の意味と栄養

おせち料理には必ず入っている食材や料理があります。その一つ一つに込められた願いがあることをご存知でしょうか?おせち料理に欠かせない食材の意味や栄養についてご紹介します。

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3.健康面からみる食べる順番

おせち料理は日持ちをさせるために、味付けが濃く作られています。おせち料理を食べて過ごした後は、通常の食事の味付けでは物足りなさを感じてしまったり、生活習慣病が悪化したりする恐れもあります。基本である腹八分目を意識して、ゆっくりとよく噛んで食べることもしっかり意識しましょう。正月太りを防ぐ食べ方をおせち料理の食材に沿ってご紹介します。

①食物繊維を含む食品を最初に

ごぼうやなます、しいたけの含め煮など野菜や酢の物は食物繊維が含まれています。先に食べることで食事をした時の血糖値の上昇を緩やかにしてくれるだけではなく、コレステロールの合成を減少させ、コレステロール値が上がるのを防いでくれる働きもあります。

②中間にはたんぱく質を積極的に

えびや鯛などたんぱく質は炭水化物よりも消化に時間がかかるので、野菜の次に食べることで糖質の吸収をさらに緩やかにします。たんぱく質は消化吸収されてから50%程がゆっくりと糖に変わるので、糖質が主である炭水化物よりは血糖値を上昇させにくいとされています。

③最後に糖質を

伊達巻や栗きんとん、黒豆など砂糖を多く使っているものは最後に食べるようにしましょう。すでに食物繊維やたんぱく質をしっかり摂取しているので、満腹感もしっかり感じられ、食べすぎにブレーキをかけてくれます。

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毎年おせち料理を何気なく食べていた方も、食材に込められた願いを知ることで、縁起の良いものがたくさん詰まっているということを改めて感じて頂けたのではないでしょうか?自分自身も次の世代にこの日本の伝統的な食文化を繋げていきたいものです。新年のスタートとしてみなさん良いお正月をお迎えください。今回の担当は、管理栄養士のKでした

(参考文献:「歳時記おしながき 絵で楽しむ、四季を味わう」 平野恵理子 株式会社学研プラス

「日本人の「食」、その知恵としきたり」 永山 久夫 株式会社海竜

「最新版 知っておきたい栄養学」白鳥早奈英 学研パブリッシング)

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