いいことアルカも食と健康

2021年4月 1日

イースターを知ろう

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ハロウィンやクリスマスなど海外から伝わり、日本でも定着しているイベントはたくさんありますが、近年これらに加えて「イースター」というイベントが日本でも徐々に広まってきています。春になるとイースターのシンボルであるカラフルな卵や可愛らしいウサギを目にすることが増え、テーマパークでもイースターをテーマにしたイベントが毎年行われるようになりましたよね。しかし、イースターという言葉は聞いたことがあるけど詳しくは分からないという方も多いのではないでしょうか。

今回はイースターとはどのようなイベントなのか、また、イースターのシンボルである卵の栄養についてお話ししたいと思います。

1. イースターの由来

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イースターはイエス・キリストが復活したことをお祝いするイベントです。日本語では「復活祭」ともいわれます。

イエス・キリストは弟子に裏切られ、十字架にかけられ処刑されてしまいましたが、3日後の日曜日に復活するという奇跡を起こしました。その奇跡に人々は喜び、それがお祭りになったといわれています。

「イースター(Easter)」という言葉の由来は、北欧神話の春の女神「エオストレ(Eostre)」からきています。これは、イエス・キリストの復活と春を象徴する女神のイメージが共通することからと考えられており、イースターには春の訪れを祝う意味も含まれています。

2. イースターはいつ?

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ハロウィンやクリスマスなどは毎年同じ日にちで固定されていますが、イースターは「春分の日のすぐ後の満月から数えて最初の日曜日」と定められており、毎年日にちが移動します。

2021年は4月4日、2022年は4月17日がイースターの日です。

3. イースターのシンボル

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イースターには2つのシンボルがあります。

ひとつがカラフルな色に染められた卵「イースターエッグ」です。卵からヒヨコがかえる様子と、お墓からキリストが出できて復活する様子が重ね合わされており、イースターエッグは生命の始まりの象徴とされています。

もうひとつがイースターエッグを運んできたという言い伝えがあるウサギ「イースターバニー」です。ウサギは子供をたくさん産むため、繁栄や豊作の象徴とされています。

イースターでは、イースターエッグやイースターバニーを部屋に飾りつけたり、イースターエッグを使用し、家の中や庭などに隠された卵を見つける「エッグハント」や、地面に置いた卵をスプーンで転がすレース「エッグローリング」などの遊びも楽しまれます。

4. 卵の栄養

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イースターのシンボルである卵は人の体に必要な栄養素がそろっており「完全栄養食品」といわれています。ビタミンCと食物繊維は含まれませんが、その他のすべての栄養素が含まれており、栄養価が高くバランスの良い食品です。卵を食べることでさまざまな健康効果が期待されます。

 

◎質の良いタンパク質で健康な体づくり

タンパク質は筋肉や骨、臓器、血液、皮膚、髪、爪、ホルモンなど私たちの体のほとんどの部分に関与している大事な栄養素です。タンパク質は20種類のアミノ酸から構成されており、中でも体内で合成することの出来ない9種類の必須アミノ酸は食品から摂取する必要があります。食品中の必須アミノ酸のバランスを数値化したものを「アミノ酸スコア」といい、それぞれの食品に0~100の数値がつけられています。数値が高いほどアミノ酸バランスが良く、体内で効率よく利用されます。卵はタンパク質が豊富であるうえに、アミノ酸スコアは100であり、良質なタンパク質食品といえます。

 

◎肝臓の機能を助ける

必須アミノ酸の一種「メチオニン」は肝臓でアルコールを分解する時に必要となる成分です。アルコールが体内に吸収されると主に肝臓で分解されますが、メチオニンが不足しているとアルコールの分解がスムーズに出来なくなり、二日酔いになってしまいます。卵は他の食品に比べてメチオニンを多く含み、肝臓の機能を助けます。また、卵にはアルコールの燃焼を助けるビタミンB1、肝臓に炎症をもたらす原因となる脂肪の酸化を防ぐビタミンB2も豊富に含まれ、肝臓を守ってくれます。

 

◎記憶力アップ、生活習慣病予防

卵黄に多く含まれる「コリン」は体内に入ると記憶や学習に強く関わる神経伝達物質である「アセチルコリン」に変わり、脳を活性化させます。卵は食品の中でもコリンの含有量が多く、脳内に吸収されやすいという特徴を持っています。また、コリンは血管を拡張させて血圧を低下させる働きや、コレステロールや中性脂肪の量を適切に保つ働きがあり、生活習慣病の予防にも効果的です。

5. まとめ

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イースターはどのようなイベントであるか知っていただけましたでしょうか。春は新年度が始まり、何かと忙しく疲れが溜まりやすい時期ではありますが、だからこそイベントを楽しみ気分転換をするのもいいですよね。家族でイースターならではの遊びを楽しみ、栄養たっぷりの卵や旬の食材を使用したご馳走を食べ、春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。

今回は管理栄養士の土手が担当しました。

 

参考文献:「イースターハッピーふっかつの日」 ますだゆうこ(著) 文渓堂 

「知っておきたい栄養学」 白鳥早奈英(監修) 学研パブリッシング

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