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2021年9月 1日

非常食(家庭備蓄)を見直しませんか?

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こんにちは。アルカ管理栄養士のKです。

近年、想定外の災害に見舞われることが増えてきています。みなさんは非常時の食品の備蓄はどのように行われていますか?

9月は防災月間と言われています。この機会に自身の備蓄の見直しをしてみてはいかがでしょうか。

1. 非常食(家庭備蓄)はどのように準備すればいい?

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いざというときのために必要になるのが非常食です。どのようなものをどのくらい備えておけば良いのでしょうか。

農林水産省のホームページによると「自宅での避難生活を想定して、最低でも3日分、できれば1週間分の備蓄が必要」との記載があります。

行政の備蓄食料や災害支援物資が手元に届くまでの期間は地域によりますが、およそ3日かかるといわれています。物流機能が停止した場合、1週間はスーパーマーケットやコンビニなどで食品が手に入らないことが想定されます。

そのため、最低3日分~1週間分×人数分の食品の家庭備蓄が望ましいと言われているのです。

2. 栄養バランスを考えて家庭備蓄をしてみよう

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現在、どのような食品を備蓄していますか?カップ麺や缶詰を備蓄している家庭が比較的多いのではないでしょうか。

最近では水やお湯をかけておくだけでやわらかいご飯が食べられるアルファ化米や、おいしいパンの缶詰などの商品が販売されているのでそういったものを備えている家庭もあるかもしれません。

実際災害が起こったときに避難場所に送られてくる支援物資の食料は、おにぎりやアルファ化米、カップ麺、菓子パン、乾パンなどの炭水化物が主となっています。空腹を満たすために主食となる炭水化物が主となっていますが、避難生活が長引くと炭水化物だけでは栄養面で偏りが生じてしまいます。

栄養不足や栄養の偏りは肉体的に不調をきたすだけではなく、精神的にも影響を及ぼします。

同じものばかりの食生活を続けていると、食欲が減退する、無気力になる、イライラする、といった様々な症状があらわれます。ただでさえストレスの多い避難生活なのでなおさらです。

実際に長期にわたって避難生活をしていた人の話を聞くと、毎日カップ麺などのインスタント食品ばかりで、もう見るのも嫌になってしまい、気分が落ち込んだ。という声があがっています。

その為、非常時であっても体に必要な栄養素をバランス良く摂取することはとても重要です。

「バランス良く」と聞くと難しいように思われますが、日常生活と同じように、主食+主菜+副菜と考えるとわかりやすいのではないでしょうか。

主食となるごはん、パン、めん類はエネルギー源となるので欠かすことの出来ないものです。前述にあるように比較的手に入りやすいものが多いですが、塩分や油分が多いものもあるので注意が必要です。

主菜には魚や肉の缶詰がおすすめです。ツナ、サバ、イワシ、サンマなどの魚の缶詰や焼き鳥、コンビーフなどの肉の缶詰が販売されています。魚の缶詰も水煮や味噌煮だけでなくトマト煮やカレー味のものもあるので缶詰売り場で好みのものを選んでみて下さい。

副菜となるものは野菜や果物です。主食、主菜だけでは不足しがちなビタミン、ミネラル、食物繊維を補うことができます。非常時には日持ちする野菜や漬物、乾物、コーンなどの野菜の缶詰、野菜ジュースやドライフルーツも便利です。

非常時もバランスの良い食事がとれると心身の健康を保つことができます。

備蓄食も主食+主菜+副菜を揃えることを意識して準備してみましょう。

3.日常的に食べながら備えるローリングストック法

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家庭備蓄をする上でローリングストック法という方法があるのをご存知でしょうか。

ローリングストック法とは備蓄した食品を普段の食事に使用し、食べて減った分だけ買い足していく方法です。

ローリングストック法で備蓄することにより、いざという時にも普段から食べているものを食べるということが出来ます。普段と違うものを食べなければいけないということはストレスになります。そのストレスを軽減することが出来るのは大きなメリットです。

具体的には下記のような流れで行います。

  1. ご自宅にある缶詰など賞味期限の長いものをチェック。
  2. 家族の人数や好みに応じて何をどれだけ備蓄するかを決める
  3. 足りないものを購入する
  4. 賞味期限が切れる前に消費する → 1へ(1~4を繰り返す)

このように日常的に備蓄食を利用することにより、普段から防災意識を高めることにもつながります。さらに、気が付いたら賞味期限が切れてしまっていた、ということも防ぐことが出来ます。

4.家庭備蓄チェック!

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具体的には、何をどのくらい用意すればいいのでしょうか?

下記の家庭食品備蓄チェックリストを参考にしてみてください。大人1人分なので、家族の人数に応じて足りていないものがあれば買い足しておきましょう。あくまで一例ですのでご自身の嗜好に合わせて用意してくださいね。

 

1週間分の食料備蓄チェックリスト(大人1人の場合)

必需品

□ 水 2ℓ×12本(飲料水+調理用水)

□ カセットコンロ、カセットボンベ6本

主食

□ 米 2Kg×1袋

□ パックご飯×3個

□ 乾麺(うどん・そば・そうめん・パスタ)

(例:そうめん1袋300g、パスタ1袋600g)

□ その他(適宜)

LL牛乳、シリアルなど

□ カップ麺類×3個

主菜

□ レトルト食品

(牛丼の素やカレー等9個、パスタソース3個)

□ 缶詰(肉・魚)

(お好みのもの9缶)

副菜・その他

□ 日持ちする野菜(たまねぎ、じゃがいも等)

□ 調味料(砂糖、塩、醤油、めんつゆ等)

□ 梅干し、のり、乾燥わかめ、乾燥野菜等

□ インスタント味噌汁や即席スープ

□ 野菜ジュース、果汁ジュース等

□ チョコレート、ビスケットなどの菓子類、サプリメントなど

 

カセットコンロが必需品となっていますが、熱源を確保することはとても大切です。鍋などを使って食品を温めたりお湯をわかしたり調理したりすることが出来ます。温かい食事は非常時の緊張感や不安を和らげてくれます。

普段料理をしない方はパックご飯やレトルト食品、カップ麺を多めに用意してください。野菜も缶詰やレトルト食品等で手軽にとることが出来るのでバランスを考えて用意しましょう。

もし持病をお持ちの方や乳幼児、アレルギーのある方は支給された食品が食べられないことがあるかもしれません。自身の病気に合わせた特殊食品を利用している方は災害時に手に入りにくくなることが予想されます。少し多めの2週間分程度置いておくようにしましょう。

災害時は誤嚥性肺炎になる方が多いそうです。高齢の方がご家族にいる場合は誤嚥性肺炎予防のためにとろみ調整食品ややわらかく作られている介護食も用意しておきましょう。

ドラッグストアなどで色々な商品が販売されているので事前に購入して試しておくといざという時に安心です。

食べたらまた買い置きをしておく、という「ローリングストック」を忘れないようにしてくださいね。

5. まとめ

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家庭備蓄を見直しておくことはいざという時に必ず役に立ちます。

毎日の食事と同様にバランスを意識して家庭備蓄をしてみましょう。
缶詰やレトルト食品ばかりの生活が続くとビタミンやミネラルが不足してしまいます。
マルチビタミンやマルチミネラルのサプリメントも常備しておくと安心です。

毎日服用しているお薬も少し多めに備えておきましょう。

 

アルカドラッグストアでは市販薬やサプリメントはもちろん、災害時に役立つ商品を多数取り揃えております。
みなさまのお力になれば幸いです。
お困りのことがございましたらお気軽にご相談くださいね。

 

 

参考文献:農林水産省ホームページ「災害時に備えた食品ストックガイド」

農林水産省ホームページ「要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド」

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