【特別号】思い出の味~レモンのはちみつ漬け
今回の特別号。テーマは管理栄養士思い出の味、レモンです!
柑橘系の爽やかな香りと鮮やかな色合いから夏が似合うレモン。でも実はレモンの旬は冬。口いっぱいに含むと刺激的な甘酸っぱさで思わず顔をしかめてしまいますが、いろんな料理やデザートにアクセントを加える優秀な食材です。
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我が家では冬が近づくと母がよく「レモンのはちみつ漬け」を作ってくれました。部活動に一生懸命だった時、風邪を引かないように特に体調に気をつけていた受験の時...母が作ってくれたレモンのはちみつ漬けを食べていたことを思い出します。今日はそんな管理栄養士の思い出の味をご紹介!さまざまなアレンジとともに気になる栄養とその効果についてもお伝えしたいと思います。
目次
1. 【基本】レモンのはちみつ漬けの作り方
【用意するもの】
●レモン ※皮ごと使うので、農薬不使用の国産レモンがおすすめです♪
●はちみつ
●保存容器
【作り方】
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レモンの皮をよく洗いキッチンペーパーで水分を拭き取ってから薄い輪切りにする。
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熱湯消毒をした保存容器にレモンを入れ、レモンがひたひたになるまではちみつを入れる。
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半日~1日ほど置けば完成。
工程はたったこれだけ!簡単ですよね。そのままレモンをパクっと食べてみて下さい。あんなに酸っぱかったレモンが甘く食べやすくなってて、これがまた美味しい~♪
ちなみに、使用したはちみつはこちらです。
もちろんそのままでも美味しいはちみつレモンですが、管理栄養士のイチ押しは・・・はちみつレモンシロップの活用レシピです!今日はその中でもとっておきをご紹介します♪
2. 【応用】はちみつレモンスカッシュ
【材料】
はちみつレモンシロップ | 大さじ1 |
炭酸水 | 200ml |
【作り方】
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はちみつレモンシロップを入れたグラスに炭酸水を注ぐ。シロップの量はお好みで調節して下さい。
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輪切りのレモンやミントを添えると更に爽やかさがアップ!生姜をすって入れると大人の辛口ジンジャーエールにも♪自分だけのお気に入りカスタムを見つけるのも楽しいです。
3. 【応用】エビとズッキーニのはちみつレモンマヨ
【材料】(1人分)
エビ | 5尾 |
☆塩(下処理用) | ひとつまみ |
☆片栗粉(下処理用) | 大さじ1 |
ズッキーニ | 1/3本 |
アスパラガス | 1本 |
★マヨネーズ | 小さじ2 |
★はちみつレモンシロップ | 小さじ1 |
小麦粉 | 大さじ1 |
オリーブ油 | 大さじ1 |
ブラックペッパー | お好みで |
【作り方】
- エビの皮をむき背ワタを取り除いたら、☆の塩と片栗粉を振って揉み込む。
- 1を水で洗い流し、キッチンペーパーで水気を拭き取ってから小麦粉をまぶす。
- ズッキーニは輪切り、アスパラガスは5センチ程度の長さに切る。
- フライパンにオリーブ油を入れ、エビを炒める。ある程度火が通ったら皿に上げ、同じフライパンでズッキーニとアスパラガスを炒める。
- 野菜に火が通ったらエビをフライパン戻し、混ぜあわせたマヨネーズとはちみつレモンシロップを入れて和え、軽く炒める。皿に盛りブラックペッパーをかける。
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仕上げにブラックペッパーを入れるのが私のお気に入り。はちみつレモンマヨは何にでも合うので、エビを鶏肉に代えても美味しく出来上がります。唐揚げやサラダのソースにもGOOD❤
4. 【応用】はちみつレモンなます
【材料】(1人分)
人参 | 30g |
大根 | 30g |
★穀物酢 | 大さじ1 |
★はちみつレモンシロップ | 大さじ1 |
【作り方】
- 千切りにした人参と大根にひとつまみの塩をふりかけてよく揉む。
- 水が出てきたらよく絞り水を切る。混ぜあわせた★をかけて味をなじませる。
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レモンの香りとはちみつの甘さがいつもと違うなますを演出します♪
いかがでしょうか?はちみつレモンって意外にもおかずへのアレンジがしやすくて使い勝手が良いんです!ぜひ、お試しください。
5. レモンの栄養はビタミンCだけじゃない!
もちろんレモンといえばビタミンC。ビタミンCには強い抗酸化作用があり、免疫力や病気への抵抗力を高める効果があります。また、コラーゲンの生成に必要だったり、シミのもととなるメラニンの生成を抑える作用があり、健康と美容に欠かせない栄養素です。ビタミンCの代名詞ともいえるレモンですが、レモンの栄養はビタミンCだけではありません。
レモンは別名を「枸櫞(くえん)」ともいい、この名前に由来するクエン酸が豊富に含まれています。
■クエン酸って何?
クエン酸とはレモンやオレンジなどの柑橘系や梅干しなどに含まれる酸味の主成分です。クエン酸は糖のエネルギー変換を円滑にし、疲労で蓄積した乳酸を分解してくれます。また、カルシウムや鉄の吸収を高める効果(キレート作用)があります。
6. こんな方へおすすめ!!
《運動を頑張ってる方へ》
クエン酸はエネルギーを作り出し、疲労回復を早める効果があります。部活を頑張っている中高生はもちろん、休日に運動を楽しみ、翌日に疲れを持ち越したくない大人の方にもオススメです。運動前・運動中・運動後、どのタイミングも摂ることを意識してみてください。
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《骨密度が気になり始めた方へ》
クエン酸のキレート作用と呼ばれる働きによって、カルシウムが体内に吸収されやすくなります。カルシウムを多く含む食品とクエン酸を一緒に食べると効果的!ヨーグルトに入れるとおいしいですよ。
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《体調が気になる方へ》
ビタミンCやクエン酸が豊富なレモンにはもちろん、実ははちみつにも殺菌や抗菌の作用があります。また、はちみつには保湿の効果も期待できます。喉が乾燥してイガイガするときには、ぜひ白湯にレモンのはちみつ漬けを入れて喉を潤し体を温めてみて♪
7. まとめ~レモンの可能性~
「レモン味」は誰もが認める人気の定番フレーバー。レモン味のジュースやお酒、グミ、キャンディは多くの方が手に取り、購入したことがあるかと思います。
一方で、りんごやみかんのようにレモンが定番フルーツだという方はまだまだ少ないかもしれません。あまりレモンに馴染みがない・・そんな方にこそ、ぜひ今回ご紹介したレモンのはちみつ漬けをお試ししていただきたいです。簡単に作れてアレンジも無限大!レモンがもっと皆さんの身近な果物になるはずです!!
冬の寒さが身にしみる季節はまだまだ続きますが、今年も我が家ではレモンのはちみつ漬けが家族の健康を見守ってくれています。
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コラム・レシピ作成 管理栄養士YH